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夜心です。

今日は『人と対等にコミュニケーションを取る方法』についてお話していきます。

私達は今まで生きてきた中で、
上下関係の礼節を重んじて生活をしてきたと思います。

親や学校の先生、会社の上司等、上の立場の人間に頭を下げ、
社会での礼節をわきまえる様育てられて来ました。

この日本人の礼節の習慣は非常に美しいものだと思います。

しかし、そこに上下関係が必要かと言えば、
僕は必ずしもそうとは思えません。

例えば、人に『ありがとう。』とお礼を言うのに上下関係は必要でしょうか?

相手が、子供だろうが先生だろうが同僚だろうが上司だろうが、
『ありがとう。』と『礼』を言うのに立場は関係ないと思いませんか?

感謝の気持ちさえ持っていれば相手が誰であろうと、
対等に『ありがとう。』が素直に出てくるはずです。

そこへ、

『自分は上の立場だから。』

『自分は下っ端だから。』

と上下関係を持ち込むと素直に『ありがとう。』が言えなくなるのです。

『私が上司なんだから、部下は自分に敬意を持つべき。』

『私は下の立場だし、上司には敬意を表さなきゃいけない。』

『私は親だから子供を叱るのは当然。』

『親や先生の言う事には従うべき。』

もし、あなたがこのような上下関係が当然と
考えているのであれば、注意してください。

『~するべき。』

『~しなきゃいけない。』

の思い込みに呑まれています。
(こっちでも解説してます⇒『当たり前』にご用心

是非、今日の話でその思い込みを無くして、
人間関係を円滑に進めるようにしていきましょう。

人は皆平等である。

『人は皆平等である。』

と聞いたときあなたはどう感じますか?

『その通りだ!』

と思う人もいれば

『そんなの綺麗事だ!人類は平等じゃない!』

と思う人もいると思います。

生まれた時から裕福な人、生まれた時から貧しい人。

生まれた時から目や耳が聞こえない人。

才能に恵まれた人、才能に恵まれなかった人。

等、実際このように生まれた時から差が付いて、
平等とは思えない事は沢山あるかもしれません。

しかし、そういったことを『平等ではない』と
考えるという事は、言い換えれば

『人を見下す。』

『人から見下される。』

という目で人を判断する事になるのです。

例えば、生まれつき目が見えない人に出会ったとしたら、

『生まれつき目が見えないなんて可哀相。』

そう考えてしまう事はあると思います。

目が見えない事が『可哀相』と思うのは、

『相手が自分より恵まれていない。』

と、相手を無意識に下に見てしまっているからなのです。

無意識の内に上下関係で人を見てしまっている人は、
逆に下に見られた時も敏感に反応します。

相手のちょっとした言動に、

『今、見下された。』

『今、馬鹿にされた。』

と感じてしまうのです。

他人は自分を写し出す鏡のようなもの。

『人は平等でない。』

『上下関係は重んじるべき。』

と言うフィルターを通して人を見る限り、
あなたは、上下関係に縛られ自由に生きる事ができなくなります。

そして、いつも人の事が気になって、人からの評価で行動し、
自分の人生を生きられなくなってしまうのです。
(こちらも読んでみてくださいね⇒人からの評価を気にしない生き方

なので、まずは、心から思えなくても

『人は皆平等なのかもしれない。』

と思ってみること。

そして、

『私は人を上か下かで判断していたかもしれない。』

と、気付く事。

そこから始めて見て下さいね。

『褒める』も『叱る』も同じ事。

あなたは人を育てる時

『褒めて伸ばすタイプ』ですか?

『叱って伸ばすタイプ』ですか?

実は、人を育てる時は

どちらもしない方が良い

というのはご存知でしょうか?

何故なら、『叱る』も『褒める』のどちらも、
相手の能力を『上から』評価するのと同じだからです。

人を育てる場合も『対等』を意識していく事が大切なのです。

今回は説明しやすいように、親子関係を例に説明していきます。

まず始めに子供を叱って育てる場合です。

子供は叱り続けられると、叱られる恐怖を覚えます。

『親に叱られたくない。』

と、親の顔色を伺って行動するようになるのです。

『叱られたくないから勉強する。』

『叱られたくないからお手伝いをする。』

と、叱られたくないが故に行動を決めるようになります。

その結果、その子供が育って、社会に出た時には同じように、
人から叱られたくないから仕事をするようになってしまうのです。

そして叱られる恐怖により緊張して失敗する事も多くなります。

そして失敗によって叱られ、更に叱られたくないからと緊張して、また失敗して。

そんな悪循環に陥って、最後には心を病んでしまう事が起こり得るのです。

逆に褒められて育てられた場合はどうでしょう?

子供が褒めて育てられた場合は、叱られるとは逆に、
褒められる事が目的になって行動するようになってしまいます。

『褒めて貰いたいが故に勉強する。』

『褒めて貰いたいが故にお手伝いをする。』

と、行動基準が『褒められる事』になってしまうのです。

褒められる事が行動基準となった子供は、成長した時にも、
褒められる事を求めてしまいます。

褒めて貰いたいが故に自分を犠牲にするようになります。

褒めて貰えないと頑張りが足りないんだと思って、
更に身を粉にし頑張って頑張って、最終的には心や身体を壊してしまう。

褒めて育てる事によっても、そんな悪循環に陥る危険性があるのです。

これは子供の教育にしろ、会社での部下の教育にしろ
、人を育てるという時には全てに当てはまる事。

勿論、叱る事も褒める事をしてはいけないのではなく、時には必要だと思います。
(人の褒め方はこちらへ⇒心から喜んでもらえる人の褒め方

しかし、『叱り続ける事』、『褒め続ける事』を繰り返すと、
上で説明したように、心や身体を壊しかねないのです。

更には褒め続ける事、叱り続ける事によって

『自立心』

が育たなくなる場合もあります。

『褒められたいから。』

『叱られたくないから。』

ではなく、

『自分がそうしたいから。』

『相手を喜ばせてあげたいから。』

と言う『自立心』を育てるためにも人と『対等』に向き合う事が必要なのです。

最後の章で対等に向き合う為の方法を説明しますので、
是非最後までお付き合いください。

人と対等に向き合う為に

人と対等に向き合うには次の2つの事を意識してください。

  • 自分の気持ちを伝える。
  • 『ありがとう』を伝える。

この2つを意識するだけで、叱る事、褒める事をしなくても
人を伸ばす事が出来ます。

自分の気持ちを伝えると言うのは、
言葉の主語を『相手』から『自分』に変えるという事。

主語が相手の時は『ユー・メッセージ』
主語が自分の時は『アイ・メッセージ』と言います。

例えば、自分の子供が勉強を終わらせてきたとしましょう。

『(○○君)良く出来たね、偉いね!』

と相手の行為自体を褒めるのは、『ユー・メッセージ』になります。

『お勉強頑張ったね!(お母さん)凄く嬉しいよ!』

と、自分の気持ちを伝えるのが『アイ・メッセージ』です。

一見、あまり変わらないように見えますが、前者と後者ではこの後の行動がまるで変わります。

前者は、子供はまた『偉いね!』と褒めて貰う為に勉強をするようになり、
後者は、母親が喜んだのを見て、『また喜んでもらいたい。』と思って勉強するようになるのです。

前者と後者では圧倒的に後者の方が自立心があるのが分かると思います。

また、叱りたいと思ったときも同じです。

例えば子供が遅くまで帰ってこなかったとき、

『(お前は)こんな時間まで何をしていたんだ!』

と言うのは『ユー・メッセージ』になります。

『連絡もなくて、(私)凄く心配したんだよ?』

と言うのは『アイ・メッセージ』です。

前者と後者では圧倒的に後者の方が気持ちも伝わり素直に受け入れてくれます。

前者は上からの物言いになってしまっている為、反感を買いやすいのです。

もしも褒めたい、叱りたいと思ったときは
『アイ・メッセージ』を意識するようにしてください。

それを意識して自分の気持ちを相手に伝える事によって、
コミュニケーションが円滑に進むようになります。

そして、最後に最も大切なのは『ありがとう。』を伝える事です。

お礼を言うという行為は、相手の存在を『認める』と言う事。

今日の冒頭でも話しましたが『ありがとう。』
とお礼を言うのに上下関係は全く必要ありません。

上司であろうが部下であろうが関係なく、
あなたが嬉しいと思ったときには、素直に『ありがとう。』と伝える事。

それが対等なコミュニケーションを取る為に最も必要な事なのです。

『手伝ってくれて凄く嬉しい。ありがとう。』

『頑張ってくれて、凄く感謝しているよ。ありがとう。』

心からこう伝える事が出来れば、
素晴らしい人間関係を作れるのは間違いないでしょう。

まとめ

では、今日のまとめです。

人と対等なコミュニケーションを取るために以下の事を意識してください。

  • 『人は皆平等かもしれない。』と思う事。
  • 『自分は人を上か下かで判断していたかもしれない。』と気付く事。
  • 『褒める』『叱る』のではなく『自分の気持ちを伝える』事。
  • 『ありがとう。』を伝える事

以上の4つを意識して、人と接するようにする事。

上下の思い込みを取り除き、人と対等に接する事で、
あなたは素晴らしい人間関係を作る事が出来るようになることでしょう。

ではまた次回。

夜心でした。

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