『もう起きなきゃいけないのに、起きられない~・・・。』
『やらなくちゃいけない事があるのに、どうにもやる気が起きない・・・。』
『ちゃんとしなきゃいけないのに、ちゃんと出来ない・・・。』
『迷惑かけちゃいけないのに、迷惑をかけちゃった・・・。』
あなたはこんな経験ありますか?
やらなきゃいけない事があるのに、やる気が出ない。体が動かない。
ちゃんとやりたいのに、上手く出来ない・・・。
迷惑かけちゃいけないのに、どうしてこうなるの・・・。
実はこれ、脳が『~しなきゃいけない。』と言う言葉に反応して体を動かなくしているのです。
『ホンマかいな。』と思うかも知れませんが、これは紛れもない事実です。
今日はそれが本当なのか実際に体験しながら、
『~しなきゃいけない。』と思った時の対処法について覚えていきましょう。
『~いけない。』を使って脳の天邪鬼さを体験してみよう
人の脳というのは実に天邪鬼で『~しなければいけない。』と思えば思うほど、
その通りにならないように体をコントロールしようとします。
僕は以前、体が思った通りに動かない!?自己暗示の力を体験してみよう!
と言う記事を書いたのですが、この記事では、
- 利き手の親指と人差し指をしっかりくっつける。
- くっつけた指をジーっと見つめる。
- 指を見つめたまま『私は指を離すことが出来ない。』
という言葉を頭の中で間を空けずに何度も繰り返す。(口に出してもOK) - 指を見つめ、頭の中で言葉を繰り返しながら、指を離す。
と言う作業を行ってもらう事により、本当に指が離せなくなる体験をして貰いました。
その記事の中では出てきてませんが、
『私は~しなきゃいけない。』
『私は~してはいけない。』
と言うのも自己暗示の1つで、その暗示は脳がしっかりと受け取ります。
ところが『~いけない。』を含む自己暗示は厄介な事に、
脳が勝手に言葉を変えて受け取ってしまうのです。
それは一体どう言う事なのか?
今回はそれを実際に体験する為、『私は指を離す事が出来ない。』と言う言葉を
『私は指を離さなければいけない。』
と
『私は指を離してはいけない。』
に変えて行ってみましょう。
では、順番に試してみて下さい。
…
いかがでしたか?
『私は指を離さなければいけない。』
と思いながら指を離そうとすると、指を離さないといけないのに、
離れないか、もしくは離れたけど物凄い抵抗を感じませんでしたか?
逆に『私は指を離してはいけない。』
と思いながら指を離そうとすると、指を離してはいけないのに、
先程とは違って何の抵抗もなくあっさりと指を離せてしまいませんでしたか?
あなたの体が勝手に言葉とは正反対の行動を取ってしまうのが感じられましたか?
これが脳の天邪鬼さです。
脳の天邪鬼さを逆手に取る
あなたは今、体が言う事を聞かず、言葉と正反対の行動を取ってしまったと思います。
これは脳が勝手に
『私は指を離さなければいけない。』を『私は指を離す事が出来ない。』と
『私は指を離してはいけない。』を『私は指を離す事が出来ている。』
と受け取ってしまっているからこういった事が起こります。
実に天邪鬼な思考回路ですね。
つまり人の脳は『~しなければいけない。』と思えば
『そうか、本当は出来ないんだね?じゃあ、しなくていいようにしてあげるよ!』
と言って、体を動かなくしたり、やる気が出ないようにしてしまい、
『~してはいけない。』と思えば、
『そうか、本当は出来るんだね?じゃあ、やれるようにしてあげるよ!』
と言って、してはいけないと思うことを出来るようにしてしまいます。
なんてありがた迷惑。
ですので、もしあなたが
『起きなきゃいけないのに、起きられない・・・。』
『やらなきゃいけない事があるのに、なんだかやる気が出ない・・・。』
『ちゃんとしなきゃいけないのに、ちゃんと出来ない・・・。』
『迷惑かけちゃいけないのに、迷惑かけちゃった・・・。』
等『~しなきゃいけないのに。』思った事があれば、
脳の天邪鬼さを逆手に取ってやればいいわけです。
つまり、『起きなきゃいけないのに・・・。』と思うなら
『私は起きてはいけない。私は起きてはいけない。私は起きてはいけない。』
『私は起きなくてもいい。私は起きなくてもいい。私は起きなくてもいい。』
『やらなきゃいけない事があるのに・・・。』と思うなら、
『私はやってはいけない。私はやってはいけない。私はやってはいけない。』
『私はやらなくてもいい。私はやらなくてもいい。私はやらなくてもいい。』
『ちゃんとしなきゃいけないのに・・・。』と思うなら、
『私はちゃんとしてはいけない。私はちゃんとしてはいけない。私はちゃんとしてはいけない。』
『私はちゃんとしなくてもいい。私はちゃんとしなくてもいい。私はちゃんとしなくてもいい。』
『迷惑かけちゃいけないのに・・・。』と思うなら、
『私は迷惑かけなきゃいけない。私は迷惑かけなきゃいけない。私は迷惑かけなきゃいけない。』
『私は迷惑かけてもいい。私は迷惑かけてもいい。私は迷惑かけてもいい。』
と『~しなきゃいけない。』と言う思いが入り込めないくらい、逆の事を思い込めば良いのです。
そう思えば思うほど天邪鬼な脳は
『そうか、じゃあ出来るようにしてあげるよ!』
と反応するわけです。
そして、出来るようにはしてくれるけど、脳は根っからの天邪鬼なので
その言葉の通りにはさせてくれません。
『起きてはいけない。』のに起こそうとしてくる。
『やってはいけない。』のにやらせようとしてくる。
『ちゃんとしてはいけない。』のにちゃんとできるようにしてくる。
『迷惑かけなきゃいけない。』のに迷惑かけられなくしてくる。
本当にとことん天邪鬼なのです。
しかし、この天邪鬼さを逆手に取ると、あなたにとって理想通りの行動が出来てると思いませんか?
脳が天邪鬼と分かっていれば実にちょろいもんです。
やらなきゃいけない事があるのにやる気が出ない時の対処法。まとめ
いかがでしたでしょうか?
人の脳がいかに天邪鬼なものか理解できましたか?
人の脳と言うのはコンピューターのようなもので、
『~しなきゃいけない。』と思えば『~出来ない。』
『~してはいけない。』と思えば『~出来ている。』
と勝手に解釈するようにプログラムされています。
これは僕もあなたも誰もが例外ではありません。
ですので、『人の脳は天邪鬼』と言う事を理解して、
上手く使う事が出来れば理想通りの行動が出来るようになるわけです。
もし『~しなきゃいけない。』と思っていたことがあれば、
これからは脳の天邪鬼さを上手く使ってやりましょう。
きっと今まで出来なかった事が出来るようになりますよ。
それでは今日はこの辺で。
夜心でした。