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『世のため人の為に役立つような素晴らしい人物になりなさい。』

『誰もが羨むような素敵な人になりなさい。』

あなたはこのような事を誰かに言われた事がありますか?

少なくともこれに似たような事は言われた事が一度ぐらいはあるのではないでしょうか?

僕たちは生まれてから大人になるまでに親や学校の先生等、
色んな人たちから度々この言葉をかけられます。

しかしこの言葉、本当は逆効果だと言う事はご存知ですか?

実は人というのは『素晴らしい人物になりなさい。』
と誰かから言われれば言われるほど、素晴らしい人物から遠ざかってしまうのです。

その理由を今日はお話していきましょう。

是非お付き合い下さい。

『素晴らしい人物になりなさい』は逆効果?

『世の為、人の為に役立つような素晴らしい人物になりなさい。』

『誰もが羨むような素敵な人になりなさい。』

この言葉、あなたは良い言葉に見えますか?

それとも悪い言葉に見えますか?

親や学校の先生がよく子供に向かって話しかけているところから見ると、
世間一般では良い言葉として認識されているのだと思います。

でもこの言葉、よーく考えて見て下さい。

『素晴らしい人物になりなさい。』

『素敵な人になりなさい。』

この言葉にもう一つのメッセージが隠れている事に気付きませんか?

どうですか?分かりますか?

正解は

『あなたは今素晴らしい人物ではない。』

『あなたは今素敵な人物ではない。』

と言うメッセージが隠れています。

もっと酷な事を言えば、最初の言葉を付け加えたら

『あなたは今、世の為人の為に役立つような素晴らしい人物ではない。』

『あなたは今、誰からも羨まれるような素敵な人ではない。』

と言われている様なもんです。

どうですか?そう考えると、

『素晴らしい人物になりなさい。』

『素敵な人になりなさい。』

という言葉はとっても残酷な言葉だと思いませんか?

勿論、そんな事を思ってこのメッセージを使っている人はまずいないでしょうし、
そんな風に言ってるんだと受け取る人もいないでしょう。

皆、純粋に素晴らしい人になって欲しいという願いから使っている言葉だと思います。

でも、あなたの脳は違います。

脳は「未来」よりも「今」の方が大切なので、勝手に悪い方のメッセージを受け取るんです。

その結果どうなるかと言うと無意識の内に

『私は素晴らしくない。』

『私は素晴らしくなりたい。』

『私は素晴らしくならなきゃいけない。』

という言う自己暗示があなたの中に出来てしまいます。

以前、やらなきゃいけない事があるのにやる気が出ない時の対処法
という記事でも伝えたのですが、脳と言うのはとても天邪鬼です。

そして、脳は「未来」や「過去」はどうでも良くて、「今」を大切にします。

何故なら脳が第一に考えるのは「今」あなたをどう生かすかと言う事だから。

「今」心臓を動かしてあなたを生かす事で精一杯です。

あなたが『心臓よ止まれ!』と脳に命令しても絶対に止まりません。

いくら考えたって「過去」や「未来」の心臓を動かす事は出来ません。

あなたの脳が動かせるのは「今」この瞬間の心臓だけです。

だから、脳は「今」どうなのかがとても大切。

その為、とても天邪鬼で、「今」が一番大切な脳は
「未来」の事である『素晴らしい人物になりなさい。』と言う部分は受け取らず、
「今」の事である『あなたは今素晴らしくない。』と言う部分を受け取ってしまいます。

そして、その受け取ったメッセージから自己暗示となった、
『私は素晴らしくない。』は「今」の事なのでそのまま受け取り、
『私は素晴らしくなりたい。』と『私は素晴らしくならなきゃいけない。』
は「未来」の事なので、『私は素晴らしくない。』と勝手に「今」に直して受け取ります。

つまりあなたは『素晴らしくなりたい。』と思えば思うほど、
『素晴らしくならなきゃいけない』と思えば思うほど、
『私は素晴らしくない。』と自分に言い聞かせる事になってしまうのです。

いや本当、脳は何て事をしてくれているのでしょう・・・。

これが本当なのかどうか気になるのであれば、椅子に座って、

『私は立てるようになりたい。』

『私は立てるようにならなきゃいけない。』

と頭の中で繰り返しながら足だけで立ち上がってみてください。

脳はこの言葉から『私は今立つ事が出来ない。』と言うメッセージを受け取るので、
立てなくなるか、立てたとしても何かもの凄い抵抗を感じるはずです。
(『私は』が抜けると自己暗示ではなくなるのであっさり立てます。)

脳が勝手に言葉を変えて受け取っているのが体感出来る事でしょう。

あなたが素晴らしい人物になる為に本当に必要な事

こうして子供の頃に言われた『素晴らしい人になりなさい。』と言う言葉を
僕達はいつの間にか『私は素晴らしくない。』と変換して受け取ってしまっていたのです。

果たして、子供の頃から『私は素晴らしくない。』と自分に言い聞かせ続けている人が、
本当に無事素晴らしい人物になれるでしょうか?

実際に『素晴らしい人物になりたいのになれない。』と苦しんでいるのであれば、
それは『私は素晴らしくない。』と言う自己暗示が叶ってしまっていると言う事になります。

だから本当に大切にしなければならない思いは

『素晴らしい人物になりたい。』

『素敵な人物になりたい。』

と言う「未来」への思いではなく、

『私はもう既に素晴らしい人物である。』

『私はもう既に素敵な人になれている。』

と言う「今」この時への思いです。

「今」この時への思いであれば、あなたの脳はそのままの意味で受け取ってくれます。

そして、自然とそうなるように心と体が「今」を生きてくれます。

ですので、

『私は素晴らしくない。』

と言う、マイナスの暗示を捨てて、

『私は素晴らしい人物になりたい。』

『私は素晴らしい人物にならなきゃいけない。』

『私は素敵な人になりたい。』

『私は素敵な人にならなきゃいけない。』

と言う、願望を捨てて、

『私はもう既に素晴らしい人物だ。』

『私はもう既に素敵な人になれている。』

と言う事にしませんか?

そうすればあなたはきっと、

『世の為人の為役に立てるような素晴らしい人物』

『誰もが羨む素敵な人物』

になる事が出来ますよ。

今日からは是非考え方を変えてみてくださいね。

それでは今日はこの辺で、また次回。

夜心でした。

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